Market
英国のシャンパーニュ市場、2025年に成長復帰。2021年以来初のプラス成長
英国向け出荷は2025年に1.9%増の2,270万本。4年連続の減少に終止符を打ち、英国はシャンパーニュの主要輸出市場の前列に復帰しました。
何が起きたか
英国向けシャンパーニュ出荷は2025年に2,270万本となり、前年比1.9%増を記録しました。この数字はコミテ・シャンパーニュの2025年総括からの業界報道に基づくものです。英国にとっては2021年以来初の年間増加であり、4年続いた縮小傾向に区切りをつけるかたちとなりました。
日本とカナダもこの年プラス成長を記録し、世界全体の出荷が2%減の2億6,600万本にとどまるなか、数少ない例外となりました。
なぜ重要か
英国は長らくシャンパーニュの主要輸出市場のバロメーターであり、高級消費者心理とオン・トレード(業務用)の出荷量の双方に敏感な市場です。英国での成長復帰は、レストラン、ホテル、リテールの回復が、2022〜2024年にカテゴリーを圧迫してきたインフレやトレードダウンのマクロ的な逆風を上回り始めたことを示しています。
反発の規模は2%未満と控えめではあります。ただし、方向転換そのものは、2026年の出荷割当やマーケティング優先度を検討する生産者にとって、特に景気後退期に英国インポーターとの関係が試された造り手にとって、確かな意味を持ちます。
背景
英国は米国、日本と並んで、数量ベースでシャンパーニュの三大輸出市場の一つです。英国の2025年の成長復帰は米国での軟化と重なっており、米国では関税の不透明感と為替圧力が2026年に入っても店頭価格を押し上げ続けると見られています。
コミテ・シャンパーニュが2026年1月に発表した2025年の総括では、年間パフォーマンスは、地政学的な圧力、消費者行動の変化、流通網での在庫調整を背景に「許容範囲」と評価されました。