地域
コート・デ・バール
ランスから100 km以上離れた、シャンパーニュ地方最南端で最も個性的なサブリージョン。ピノ・ノワールと、近年勢いを増すグロワール(生産者元詰)の台頭で知られています。
- 主要な村
- Bar-sur-Aube · Bar-sur-Seine · Celles-sur-Ource · Essoyes · Les Riceys
地理
コート・デ・バールはシャンパーニュAOCの南端、オーブ県に位置し、ランスから道のりで150 kmほど離れています。バール=シュル=セーヌ周辺のバルセクアネと、バール=シュル=オーブ周辺のバール=シュル=オーボワという二つの小地域に分かれます。地質的にもシャンパーニュの他地域とは異なり、下層土はキンメリジアン泥灰土が中心で、マルヌ川流域のカンパニアン白亜よりもむしろシャブリに近い特徴を備えています。
テロワール
圧倒的に優勢な品種はピノ・ノワールで、植栽の8割以上を占めます。温暖で日照量が多い気候と、石灰質を含む泥灰土の組み合わせにより、シャンパーニュ地方のどこよりも豊かで熟度の高いピノ・ノワールが生まれます。一部の斜面ではシャルドネも好成績を収めています。コートを代表する村レ・リセは、シャンパーニュだけでなくフランス最稀少のAOCワインの一つ《ロゼ・デ・リセ》(スティルの赤ロゼ)でも知られます。
グロワール(生産者元詰)の台頭
長らくマルヌのメゾンへ原料を供給する地域と見なされてきたコート・デ・バールですが、近年ではグロワール・シャンパーニュ運動の中心地となっています。セドリック・ブシャール(ロゼ・ド・ジャンヌ)、マリー・クルタン、ヴエット・エ・ソルベ、フランソワーズ・ブデル、ジャック・ラセーニュ(北部、厳密にはモンゲーユ)、オリヴィエ・オリオといった生産者が、単一区画・少介入のワインで国際的な評価を築いています。
スタイル
コート・デ・バールのワインは、果実の熟度が高く、丸みのあるテクスチャーと豊かなピノ・ノワールらしさを持ち味とします。熟成能力はありつつ、北部の同種のワインに比べて若いうちから楽しみやすい傾向があります。
主要な村
- Bar-sur-Aube
- Bar-sur-Seine
- Celles-sur-Ource
- Essoyes
- Les Riceys